昨年5月の見島でのウタスズメの記録が今回めでたく鳥学会誌の記事として載るということになったそうで、第一発見者のMさんより別刷りを送っていただいたのが届きました。
この時、ぼくも島内にはいたのですが、生憎ケイタイの電波の届かない一番北の北灯台付近にいたため残念ながら間に合わず(電波が届いていて超高速で飛んで行っても間に合わなかったと思われますが…)、これも日頃の行ない、というか実力の差ということで。。。
ぼくの持っている図鑑のうちで『Buntings ans Sparrows』を参照するとウタスズメはべらぼうに亜種が多くて図鑑に絵が載ってないものも多くて、亜種レベルでの同定はなかなか難しいのですが、論文によると当初予想していた地理的に近いであろうアリューシャン列島あたりに住むmaxima,sanaka,amaka,insignisではなく、嘴が細い等の特徴からアラスカ本土産のkenaiensisあるいはcourinaのどちらかであろうとのことでした(アリューシャンの亜種は留鳥で移動しないらしい)。がさすがに写真だけだとそれ以上の亜種の確定は難しいみたいです。
まあ、これでウタスズメも晴れて日本の野鳥の仲間入りですね。