DeepSeek R1を試してみた

ちょっと前に中国製のAIでDeepSeek R1がオープンソースでリリースされて話題になってましたが、ちょっと評価してみるべくインストールしてみました。

モデルは素のやつは日本語が弱いということなのでサイバーエージェントが日本語の追加学習をしたものを利用。

お題は鳥用語で「murmuration」の解説。印旛沼の万単位のトモエガモが群れのかたまりで飛んでる様子などを表現するのに使いますよね。

まずはChatGPT。


**Murmuration(マーミュレーション)**とは、特にムクドリ(スターリング)の群れが空中で見せる、非常に美しい一斉飛行の現象を指します。これは自然界で観察される群れの集合行動の一例で、数百から数千、時には数十万羽もの鳥が、あたかも一体の生物のように連動して空を舞う様子を表現した言葉です。

Murmurationの特徴

  1. 群れのダイナミックな動き:
    • 群れ全体が滑らかに、そして劇的に方向を変える動きが特徴的です。
    • これらの動きはあたかも波や流れる煙のように見え、非常に芸術的です。
  2. リーダーがいない:
    • 群れには特定のリーダーが存在せず、個々の鳥が互いに影響を与えながら動くことで群れ全体がまとまります。
  3. 集団の統一感:
    • 群れは非常に密集しているにもかかわらず、鳥同士が衝突することはほとんどありません。
    • この精巧な動きは、個体間のコミュニケーションとシンプルなルールに基づいています。

なぜMurmurationが起きるのか?

Murmurationは、鳥たちが群れで行動することで得られる以下のような利点に基づいています。

  1. 捕食者からの防御:
    • 群れで行動することで、捕食者(例えばタカやハヤブサ)から身を守ることができます。
    • 群れの動きが複雑で予測できないため、捕食者は特定の個体を狙うのが難しくなります。
  2. 情報共有:
    • 群れの中で食べ物や危険に関する情報を共有することで、効率的に生存の可能性を高めます。
  3. エネルギー効率の向上:
    • 他の鳥が作り出す空気の流れを利用することで、飛行にかかるエネルギーを節約することができます。

科学的背景:どのように動いているのか?

Murmurationの動きは、自己組織化群知能と呼ばれる原理に基づいています。

  1. 単純な行動ルール:
    • 各鳥は以下の3つのルールに基づいて行動すると考えられています:
      • 回避(Avoidance): 隣の鳥と衝突しないようにする。
      • 整列(Alignment): 周囲の鳥と同じ方向に飛ぶ。
      • 結束(Cohesion): 群れの中心に向かう。
  2. 局所的な相互作用:
    • 各鳥は自分の周囲6~7羽の動きを観察し、それに基づいて自身の動きを調整します。
    • この情報が瞬時に連鎖的に広がることで、群れ全体があたかも1つの意志を持つように動きます。
  3. 迅速な情報伝達:
    • 科学的研究によれば、ムクドリの群れ内での情報伝達は驚異的なスピードで行われます。
    • これにより、方向転換や形状の変化がほぼ瞬時に全体に反映されます。

美しさと科学の融合

Murmurationは、自然界における数学的・物理的な法則の美しい例です。これらの動きは、流体力学や動物行動学、群集シミュレーションなどの分野で研究されています。また、映像や写真を通じて芸術的なインスピレーションを与える対象としても非常に人気があります。

Murmurationは、ムクドリだけでなく、他の鳥や魚の群れでも似た現象が見られることがありますが、その規模と美しさからムクドリの群れが最も注目されています。

もし具体的な観察方法や関連する研究について興味があれば、さらに詳しくご説明します!


とアカデミックな中にもパンピーにも配慮した回答でさすがです。

次にDeepSeek R1


「Murmuration」という言葉の解説
「Murmuration」は英語で存在しない造語ですが、2014年にBBCニュースが燕(スズメ)の群れを表現するために作成した言葉です。以下の要素から構成されています:

  1. 「Murder」(殺人)の暗喩
  • 「Murmuration」は「murder」と「flock of starlings(燕の群れ)」を組み合わせた造語です。「燕が集まるさま」に「殺人の恐ろしさ」を掛け合わせ、社会的・集団的現象への警鐘的な表現として作成されました。
  1. 燕の群舞の複雑性
    燕の群れは個々の動きが自律的に連動し、数学的に美しい「波状移動」を形成します。これに対して人間社会の非合理的な暴走や集団的パニック(例:Mob心理)との対比で、殺人の暗喩が加わりました。
  2. 文化的意図
  • BBCは燕の群舞の美しい現象と社会の危険性を同時視覚化し、生態学と人間行動研究の境界を超えた表現を目指しました。
  • これを受けた日本では「殺伐な集団」として政治やメディア批判で用いられる場合があります。
  1. 比喩的拡張
  • 複雑性理論(カオス理論)と社会構造の暗喩が融合した現代語として広まり、生態系の乱れや人間集団の不安定な動きを指す表現となっています。

例:「デジタル空間における情報のmurmuration」→ 情報の暴走的拡散を暗示的に表現。

このように、「Murmuration」は単なる燕の群舞ではなく、生態学・社会行動学・哲学が交差する現代的な暗喩として発展しています。


ChatGPTの3.5時代を彷彿させるハルシネーションwww。

今回はGPUはGeForce 4060 TiのPCで動かしたのでメモリが16GBしかない関係で小さい14Bの方のモデルを使ったのでイマイチだったのかも。もっとメモリがあるGPUで大きい方のモデルも試してみたいです。

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