そうそう海岸からでは見れないのでその道のマニアでも見たことない人が多いらしい遠洋性のウミアメンボ。超珍品ではあるが台風等で風が強く岸に吹き付ける気象条件だと風と共に打ち上げられた個体が観察できることがあるとか。なので台風がくるとそわそわ精神が不安定になる虫屋は多いらしい。鳥屋の珍ミズナギドリと同じですな。
この連休は突然発生した台風15号が銚子沖を通過するコースを通過する予報で、風向きもまさにこの条件にあっている。関東近辺だと、ツヤウミ、センタウミ、コガタウミの3種が期待できるが季節的にもコガタ以外は暖かい海域に多いそうで、9月下旬ならまだ3種とも期待できる。
日曜夜には銚子沖を通過予定だったのだけど既に台風は温帯低気圧に変わってしまっていて横浜では期待してたほど風もほとんどなくてどんなもんかと思いながらも鳥見で通い慣れた波崎へ。

昼前に到着。飛ばされた砂が足元を通り過ぎていく程度の風はそこそこ吹いていた。
砂浜に溜まっているゴミをガサガサしたら、それっぽい死骸が見えたけど風であっという間に飛ばされてしまった。それでも期待値は上がって周辺を探索。ゴミ漁りしてたら底の抜けたポリバケツっぽいのが落ちていて中を見たら・・・・20頭くらいウミアメンボが溜まってた。

半分くらいは既に息がなかったがまだ動き回っているのも見れた。


中脚が細くて脛節が長いのでセンタウミアメンボ。

既にお亡くなりになっていたが一回り大型で中脚が太めのがツヤウミアメンボということなのでツヤウミアメンボでないかと思っているが経験値ゼロなのでセンタの個体差かも?
一度陸に打ち上がってしまった個体は海に戻しても死んでしまうということでせつないが、厳しい自然の中で生きる実物を確認できたのは大きい。