【県 名】 鹿児島県
【場 所】 奄美大島
【環 境】 離島
【年月日】 2003年10月 24日 (金)〜26(日)
【天 候】 24日晴 25日晴時々曇 26日晴時々曇
【観察種】
1 カイツブリ 16 シロチドリ 31 カワセミ
2 ダイサギ 17 メダイチドリ 32 リュウキュウツバメ
3 チュウサギ 18 ムナグロ 33 キセキレイ
4 コサギ 19 ダイゼン 34 ハクセキレイ
5 クロサギ 20 キョウジョシギ 35 サンショウクイ
6 アオサギ 21 トウネン 36 ヒヨドリ
7 オシドリ 22 ヒバリシギ 37 ジョウビタキ
8 オカヨシガモ 23 ハマシギ 38 ノビタキ
9 ミサゴ 24 キアシシギ 39 オオトラツグミ
10 サシバ 25 ダイシャクシギ 40 シジュウカラ
11 ハヤブサ 26 アマミヤマシギ 41 メジロ
12 チョウゲンボウ 27 カラスバト 42 スズメ
13 ミフウズラ 28 キジバト 43 ルリカケス
14 シロハラクイナ 29 リュウキュウコノハズク 44 ハシブトガラス
15 バン 30 アオバズク
45 クサシギ
46 イソシギ
47 コチドリ
【備 考】
【10/24】
☆空港道路
鹿児島で飛行機をの乗り継いで11時に奄美空港に到着。空港を出て少し走ったぐらい
でリュウキュウツバメが飛んでいるのを観察。さっそく1種ゲット。
リュウキュウツバメ/Nikon E995 + Kowa TSN-4 + 30x
☆奄美自然観察の森
もともと昼だから鳥的にはダメな時間帯なのだけど、それに加えて大勢の子供達が森
で遊び回っていたこともあり鳥の影はぜんぜんなし。アサギマダラとリュウキュウア
サギマダラがたくさん飛んでいたのが印象的だった。FF Xのマカラーニャの森みたい
な感じである。本茶峠への林道を走っているときルリカケスっぽい姿を何度か見たけ
ど確認まではできなかった。サイズから言ってルリカケスなんだけどなぁ。
☆秋名
なかなかいい感じで水の入った水田も何枚かあったけど、シギチはクサシギとイソシ
ギ程度。ヒクイナを期待したけどバンのみ。やはり朝じゃないとダメかな。
☆住用の林道
暗くなってからだと様子が分からないから明るいうちに一度下見に行ってみた。しか
しいたのはキジバトぐらい。
☆夜の金作原
降るような星空。ナイトウオッチング&スターウォッチング。
まずは金作原かなってことで入ってみたら、さっそくリュウキュウコノハズクが林道
の真中でお迎えしてくれた。道を空けてくれるように林道脇の木に止まって愛想を振
りまいてくれたので10倍デジカメで激写。小さい!かわいい!しばらくして夜の森の
闇へ消えていった。
その後、日本シリーズのナイター中継を聞きながら林道をぐるっと回ってきたが、リ
ュウキュウコノハの声はたくさん聞こえるんだけど寝てるルリカケスやズアカアオバ
トとかヤマシギには出会えず。集中力が足りなかったかな。
リュウキュウコノハズク/OLYMPUS C-750
【10/25】
☆住用林道
夜も更けてから林道到着。ざっと走っていたら道路脇からヤマシギっぽい影が飛び上
がり谷へと消えていった。うーん、残念。電線にもなにか止まってないかと期待した
が寝ていたのはキジバトが2羽だけで収穫なし。ここもリュウキュウコノハは多いよう
で声だけはよく聞こえた。
さて、朝を狙って夜明けまで仮眠して再度、林道を走ると、まだ明け切らない薄暗い
道の真中を歩く鳥影あり。いかにも大型ツグミ系だ。こんなとこでツグミ系って言え
ば、そう、もうアレしかない。スコープで見ると嘴も太くていかにもオオトラ。やっ
た〜!オオトラツグミゲット。今回予定していた中で一番手強いと予想していたのに、
案外あっさり見れて一安心。ついでに暗いがデジスコにトライすべく準備していたら
アオバズクが飛んできて、すぐ上の枝に止まった。オオトラはその影に驚いたのか飛
んでしまったが、しばらくしてまた道に出てきてくれた。ここで焦るとダメだから驚
かさないようにじっくり狙っていたら極めてタイミングが悪いことに軽トラ林道をが
登ってきて蹴散らしてしまった。こんなとこでも『いいところでクルマが来る』の法
則。
昨日の昼とは違いさすがに早朝は鳥が多い。リュウキュウサンショウクイの5,6羽の群
れや素早いのでデジスコは無理だったが、ルリカケスもちゃんと見れた。あとは姿は
見れなかったがカラスバトやズアカアオバト、それにアカヒゲっぽい声やオーストン
アカゲラと思われるドラミングの音も。そういえば発電所の近くにシロハラクイナも
いたっけ。
☆11:00〜15:00まで休憩
さすがに昨日は5時起きだったし、車の中で仮眠ばかりだったので電池切れ状態とな
りホテルに帰って夕方まで休憩。Zzz…
☆土盛
奄美で夕方といえば、そう、ミフウズラ。つーことで4時くらいからサトウキビ畑を
探しまくったが、なんか気配すらしなし。10月も終りにもなると日が暮れるのも早い
し、ほとんど諦めムードになりつつあったが、太陽が山陰に消えた後、なんとか道路
脇からサトウキビ畑の中に入って行く親子連れを見ることができた。ギリギリセーフ。
結局見れたのはこれ一回こっきりだった。
風にさわさわ揺れるサトウキビ畑の夕暮れって南国風情があっていいですね。
【10/26】
☆市理原
さて、昨日ヤマシギが見れていればゆっくり乾杯だったんだけど、見れてないから
そうもいかず、王手かけられた王監督の気分で林道ナイトウォッチングに出発。市
理原のあたりにも多いってことなので行ってみたが、ここんとこ雨がないようで林
道の脇の堆積した落葉は乾燥しきってて全然いそうな感じがしない。ここでもリュ
ウキュウコノハの声は近くから聞こえてきてたのだけど姿は見えず。最後までそん
な感じで不発。
☆本茶峠
本茶峠周辺も夜行ってみたかったので一往復してみたが、森の中でガサガサいう音
がしててライトを当てると子イノシシがフガフガやっていた。おー、野性のイノシ
シだ。初めて見た。で、結局空振り。
しばらく仮眠の予定が熟睡となってしまったようで起きたら3:00。宇検にも行って
みたかったがどう考えても時間が足りないので、昨日かすった住用の林道に行くこ
とにする。
☆住用林道
4時くらいに到着。昨日は注意不足で見れなかったので今回は細心の注意でゆっくり
走行。
突然山側から飛び出したネズミが転げるように林道を横切っていった。サイズと速
度からアマミトゲネズミかな。しばらくいくと道の真中にどどーんとイノシシ。け
っこうでかい。悠然と谷側へと消えていった。そして待ってましたのアマミヤマシ
ギ登場。今回も飛んでしまったが、すぐ見えるとこに降りたのでなんとかちゃんと
見れた。よかったー。それから少し行ってもう1羽。10倍デジカメの出番だけど聞い
ていたより警戒心があってストロボの設定をいじっているうちに消えてしまった。
とりあえずは見れたので気をよくしていたら今度は林道脇にウサギハケーン!耳が
ちっこーい。おー、やったー。さらにもう1頭つーか1羽。帰り道でも道の真中でヤ
マシギ。パタパタ飛んで道路脇に枝止まり。絶好のシャッターチャンスだったけど
またしてもストロボをミスってチャージ待ちの間にいなくなってしまった。絶好の
チャンスを逃してしまった。つーか反応が鈍いよC-750(じつは使いかたが理解でき
ていなかったりして)。
林道の途中から夜が白々してきて、周囲の山中からは聞いたことない声が聞こえて
くきていた。聞いたことはないが、なんかいかにもオオトラツグミ。そこそこ個体
数はいるみたいである。結局姿は拝めず、昨日オオトラツグミ見たポイントあたり
まで来て今日も出ないかとしばらく待っていたが出る様子もなく、諦めて先に行こ
うとして曲がり角まで行ったらその先で道を歩いていた。そんなとこにいたんかい、
ってことでクルマをバックさせて、なんてしてたら飛んでしまった。またしても残
念無念。
朝方はルリカケスがよく飛んでいたが、やはりなかなか素早くてデジスコできず、
やっとこさ数枚撮れたのだけど、そんだから写りはそれなりですねぇ。この個体、
リング着けてました。
ルリカケス/Nikon E995 + Kowa TSN-4 + 30x
それからなかなかゆっくり見れないカラスバトが珍しくまったりしてたので、これ
も良かった。
カラスバト/Nikon E995 + Kowa TSN-4 + 30x
サシバ/Nikon E995 + Kowa TSN-4 + 30x
この朝は爆発しまくりで超盛り上がった3時間だった。
さて、十分楽しんだのでホテルに帰って9:00からチェックアウトの時間まで休憩し
て名瀬で鶏飯で昼食。この時点でほとんど満足してたので残りの時間はだらだらモ
ードへ移行。
☆小湊
なんか蝶が多い。カブに乗ったおじさんが蝶取りの人と思ってさっきアカマダラが
いたよと教えにきてくれた。蝶取りの虫屋が多いそうである。とは言えアカマダラ
は北海道モノのはずだが…。どんなんかちょっぴり見たかったが、流石に探してい
る時間もないし。見たかったイシガケチョウも普通にいたけど、もっと華麗に飛ぶ
かと想像してたのに、なんだか蛾みたいな飛び方だった。しょぼーん。
昔は水田だったらしいが、今は乾燥した畑になっていて鳥はあんまりいないみたい。
川でリュウキュウヨシゴイを探してみたりしたけど、いたのはオシドリ、バン、ダ
イサギぐらい。周辺の畑にはミフウズラもいるらいしが放置され荒れて雑草が生え
たような畑が多くそれらしい姿もなかった。
☆大瀬海岸
干潮が昼ぐらいだったから3時くらいには丁度いい潮加減になると読んで残りの時間
は空港に近い大瀬海岸でシギチ観察。メダイチ、シロチが多く、ハマシギ、トウネン、
キアシ、ヒバリシギ等々。
その他、オカヨシ2羽、黒いクロサギ9羽と白いクロサギが3羽、カワセミが岩の上に
いてハヤブサがシギチを蹴散らしていったぐらい。丁度潮が満ちてきたぐらいで帰る
時間となり奄美旅行も終了。空港で窓の外を飛び回るリュウキュウツバメビールを見
ながら乾杯。
クロサギ/Nikon E995 + Kowa TSN-4 + 30x
クロサギ/Nikon E995 + Kowa TSN-4 + 30x
☆残念だったこと
最後の日、国道のどっかのトンネル出たぐらいの道路脇の電線に止まっているハトの
下尾筒のパターンが、その時はどうせキジバトだろうと流してしまってたのたが、ど
うにも引っかかっていて、帰ってから図鑑でみたら、なんとそれはいかにものズアカ
アオバトだった。しまったー。今回一番の『しまったー』でした。
☆やっぱり鳥は朝がいいし、蝶やカエルも見たかったから、あと最低2,3日は欲しかった
なぁ。見どころが多いので2箔3日では全然時間が足りません。
☆昼は半袖、夜はそれに長袖シャツで暑くもなし、寒くもなしの気持ちの良い気候。
おまけ/OLYMPUS C-750
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