今年の秋のタカ渡りは室蘭の測量山以外に自宅の上空でも少々観察できました。全体的にノスリが多く渡っているという印象を受けたのは気いのせいでしょうか。春にどのくらい帰ってくるのか楽しみです。
9月14日 北広島市若葉町上空 天候:快晴
観察時間 13:00頃
【観察したタカ】
ノスリ 1羽
ハチクマ 1羽
チゴハヤブサ 2羽
・南西に飛翔。
9月15日 室蘭市測量山 天候:快晴
観察時間 6:30〜16:30
【観察したタカ】
ノスリ 34羽
ハチクマ 55羽(逆行個体1羽)
ツミ 11羽
ハイタカ 4羽
オオタカ 10羽
ミサゴ 1羽
ハヤブサ 3羽(渡り1羽)
この日の野鳥観察種合計 53種類
・朝方はノスリの出現が多く、日が高くなってからはハチクマが目に付きました。
オオタカは幼鳥がほとんどです。ミサゴは居着き個体なのでしょうか。
9月27日 室蘭市測量山 天候:曇/晴
観察時間 8:30〜14:00
【観察したタカ】
ミサゴ 1羽(居着き個体?)
ハチクマ 2羽(淡色A1羽、暗色J1羽)
ノスリ 16羽
トビ 23羽
オオタカ 6羽
ハイタカ 2羽
ハヤブサ 1羽(居着き個体)
この日の鳥類観察種合計 39種
・ハチクマの渡りも終盤でしょうか。全体的にタカが少ない日でした。トビが増えてきました。
9月29日 石狩川河川敷 天候:曇/雨
観察時間 6:10〜7:00
【観察したタカ】
ハヤブサJ1羽
チュウヒ 10羽
この日の鳥類観察種合計 30種類
・河川敷で観察できるチュウヒの渡りです。ハヤブサは大きさ、色などから大陸系の亜種と思われます。
10月12日 室蘭市測量山 天候:快晴
観察時間 6:30〜10:45
【観察したタカ】
トビ 5羽
ノスリ 982羽
オオタカ 71羽(A29羽、J42羽)
ハイタカ 5羽
ツミ 3羽
チュウヒ 1羽(国内型)
コチョウゲンボウ 1羽(♂A)
チゴハヤブサ 2羽
ハヤブサ 4羽
この日の鳥類観察種合計 56種類
・ノスリ、オオタカが多く渡っていました。2週間ほど曇りが続いていて、その後の快晴でした。
夕方まで観察していれば、もっと数多く観察できていたかもしれません。ハチクマはもう終わったようです。
ノスリは1000羽に到達しそうな勢いです。コチョウゲンボウは初認です。
10月19日 北広島市若葉町上空 天候:晴
観察時間 12:00〜12:25
【観察したタカ】
ノスリ 16羽
トビ 3羽
・自宅上空にて、少数のノスリの渡りを確認。
10月20日 苫小牧市ウトナイ湖南側湖畔上空 天候:快晴
観察時間 6:00〜10:00
【観察したタカ】
ノスリ 30羽
トビ 10羽
オジロワシ 1羽(A、居着き個体)
ハイタカ 2羽(♀A)
オオタカ 1羽(A、居着き個体)
ハヤブサ 1羽(J)
この日の鳥類観察種合計 61種類
・朝方、西に向かって飛んでいくノスリやハイタカが見られました。標高も高くないこの場所で見られたことについては、前日にこの周辺でねぐら入りしていたものが飛び立ったためと考えられます。
11月3日 室蘭市測量山 天候:曇/雪 W強風
観察時間 10:30〜14:20
【観察したタカ】
オオタカ 9羽
ハイタカ 13羽
ツミ 4羽
ノスリ 43羽(渡った個体39羽、居着き?4羽)
ケアシノスリ? 1羽(※亜種カムチャツカケアシノスリ?)
チュウヒ 2羽(国内型)

時間帯別猛禽類渡りグラフ
※定点中、12:30分に地球岬方面から渡来した個体です。上面、下面ともに真っ黒で、別種のようにも見えました。というか何なのかわかりませんでした。上面の翼の1部に白斑があり、下面の模様は黒くてほとんど見えず、腹巻模様がかろうじて確認できた程度でした。尾羽も両面黒くて、先端の黒いバンドはあったのかも知れませんが、確認することはできませんでした。なんとなくですが、この個体はノスリではなくケアシノスリの亜種、カムチャツカケアシノスリの可能性があると思いました。
この日の鳥類観察種合計 25種類
・遅い時期にもかかわらず、ノスリが結構移動していました。また、ハイタカ属はこれからが本番なんでしょうか。オオタカは飛んでいく個体ほとんどが成鳥でした。チュウヒの渡りも観察することができました。オオタカ成長の渡りは遅い時期からなのでしょうか。強風のためか観察地のすぐ近くを飛翔していく個体がかなり多かったです。
11月17日 室蘭市測量山 天候:晴 風:SW弱
観察時間 8:30〜14:30
【観察したタカ】
オジロワシ 1羽(居着き個体)
オオワシ 1羽(若鳥)
ハイイロチュウヒ 1羽(♀タイプ)
ハイタカ 18羽
オオタカ 19羽
ツミ 4羽
ノスリ 116羽
トビ 355羽
この日の鳥類観察種合計 36種類
・ハイタカ属やハイチュウの渡りが見れました。ノスリもまだ多かったです。オオタカは19個体中17羽が成鳥でした。オオタカの渡りは幼鳥が早い時期で成鳥が終盤に渡る傾向があるみたいでした。しかしながらそれは今年に限ってのことかもしれないので、今後ともデータを取っていきたいと思います。ハイイロチュウヒなども室蘭から渡りを行うようです。
☆ シーズンのまとめ
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