さぬきうどんの旅 2003/6/21-23


 

2003年06月21日(土)

いやー、久しぶりのうどんの旅だ。空港の「さぬき」の文字を見るとお腹がうどんモードに変わるんだよね。
っつーことで、レンタカーを借りて山越にさくっと向かう。すでに懐かしくさえある羽床上交差点を曲がる
と、なんとすでに行列が見えるじゃないか。店の前から曲がり角まで並んでるのかよぉ。こりゃあかんっち
ゅーことで急いで他の店を探す。なあに、今回は月曜までいることになってるんで安心なのだ。とりあえず
山越には月曜に来ることを誓っといく。

10:50池内。二玉200円。
さて、出鼻をくじかれた格好だが、こゆ時は行ったことのない店で元気をもらおう。とゆわけで、3日目に
予定してた池内へ行くことにする。ここは川の鯉に餌をやれるというので有名な店。でも今までは来たこと
がなかったのだ。初めてなのでいきなり間違えたところを入ると、おばちゃん曰く「ここちゃうで〜。表出
てトイレの脇を入るんや」出てみると家と家の間の隙間みたいなところがある。わかるかっ!いやー、やっ
ぱ初めての店は楽しい(^.^;) さて先客は一人。とりあえず熱いの二玉だ。やっぱスターターは興奮しちゃ
ってるのでなかなか小とは言いづらい。さてうどんだが太くてごちっとした正統的さぬきうどん。濃い目の
だしがちょぴっとかけてある。ずるっと頬張るとがしとっと粘って噛むとしこっと押し返す。うーんさぬき
だなぁ。店の佇まいもたまらない。鯉にうどんを投げるのも楽しい。これまたいきなりつくづくさぬきだ。
こればかりはここまで来ないでは味わえないんだよね。池内はこのようにさぬき感満載なのである意味山越
より良かったかも。

池内の店構え
自動販売機の横が
入口ではない。

川の鯉を見つつ
うどんをすする幸せは
さぬきならでは。

太い!しこしこ!
正統派さぬきうどん。
11:05田村。小100円。
さて、がもうに向かうならば途中の田村も寄らなくては(^^;)そしたらなんと田村まで行列してる。マスコ
ミってすごいなぁ。数分待ち、小に温いだしをかけてずるっと・・・ん!?うまいぞ!麺がすごい!表面が
異様なまでにつるつるなのだ。伸びと弾力こそ少ないけどどこまでもなめらかでしこっとした歯ごたえだ。
田村ってこんなにうまかったっけ?今までさほど高い評価を与えてなかった田村だけど3度目の正直で真価
発揮か、それともいががようやくその境地まで達っしたのか。いまさらだが、さぬきうどんの奥は深いなぁ。

田村はやけに
混んでたのだった。

つるつる度さぬきいち。
11:30がもう。ぬくい大180円、あげ70円、ちくわ70円。
田村が混雑してるくらいなので予想はしてたが、がもうの混雑はすごい。駐車場は溢れ人は大行列だ。20分
待ちでうどんをゲットし、外に出ると椅子がないので立ち食い。・・・いやぁ、しみじみうまいなあ。ちょ
いと柔らかめの伸びのあるうどんは優しいだしにベストマッチ。頬張ると軽い弾力を返し、口中に快感が生
まれる。喉越しもこれまた快感である。さぬきうどん界ナンバーワンの呼び声高いあげもたまらない。ベス
トバランス。やはりいがはがもうがが一番好きかも。小を食べてしまったRhino.さんが大にすれば良かった
というので、ここも月曜に来ることを誓う(^.^;)

がもうの20分の行列。

しみじみうまいっす。
12:20なかむら。冷たい大に熱いだし200円、げそ天100円。
なかむらに着くと土手の上に駐車場ができてて驚いた。あの鋭いカーブを曲がらないですむのは嬉しいよう
な寂しいような。さて行列はここもすごい。20分待ちに刺激されよせばいいのについつい大を頼んでしまう。
よせばいいのにげそ天と、やはりよせばいいのにちく天まで。だってどっちもおいしそうなんだもの。さて
ここで冷たいだしをかけようとするとなぜか熱いだししかないと言う。しょうがないので熱いだしをかける。
なんだかなあと思いつつずるっと頬張ると・・・う・うまいなぁ、やっぱし。なかむらのうどんはぐいーん
とした伸びがすごいんだよね。太さこそないが弾力もかなりのもの。まあこう書くといつものなかむらなの
だが、なんか今日はいつもよりうまいんだよね。なんでだろ。これだけうまいとやっぱり冷たいだしで食べ
たいなぁ。熱いだしのせいかだしの味も薄いような気がするし。さらに釜玉も食べたいし。とゆわけでここ
も月曜に来ることを誓う。

最高のぐいんぐいん。
ちくわはイマイチだった(^^;)
16:20おか泉。生醤油400円、すじ100円、いなり200円。
鳥見で軽く休憩した後は夕方のうどんタイムだ。とゆわけで恒例のおか泉に。前回はぶっかけの甘めのだし
で懲りてるので今回は生醤油だ。スダチを絞り大根おろしとショウガおろしをのせて生醤油をかけまわし、
ずるっとね。やっぱりここの麺は伸びもあるし弾力もあるし表面の滑らかさもすごいし洗練されてるし、非
常にうまい。欠点がないという感じだ。そしてすごいのはその高い品質をいつでも味わえるという安定度だ。
実際、おか泉はいがを裏切ったことはない。いつも同じ品質のすばらしく美味しいうどんを提供してくれる。
・・・でもね。そーゆーのってあんまり面白くないといがは最近思うようになってきた。なんか欠点とか突
出したものがあるほうが愛着が湧くのだ。まあいががひねくれもんなだけだろうけど。あ、すじといなりは
どちらもイマイチ。ところでここで売ってる特選醤油はお土産としてお奨めですぞ。

運ばれてきた時。
美しいうどん姿だ。

食べる寸前にはこうなる。
21:00鶴丸。きつね450円、ざる(海苔なし)500円。
さらに一休みしたらば夜の出撃だ。今回の宿はワシントンなので徒歩3分で鶴丸到着。あれ!?珍しいこと
に行列がない。さて注文だがここは麺は抜群なのだがぶっかけだしが濃すぎてイマイチ。だったら生醤油が
いいのだがなぜか鶴丸のメニューには生醤油がない。とゆわけでざるときつねにしてみた。麺が強いので温
かいきつねでもしこしこと粘る。しかし鶴丸の本領はやはり冷たいうどんだ。太目というより厚目という感
じのうどんは強い弾力を持ちつつ表面はあわあわとしたなめらかさを見せる。いがが白玉のようだという所
以である。鶴丸はこの独自性が楽しい。だしがおいしくないという欠点もなんかかわいいし。

暖かいのもうまい。

でも冷たいのが抜群。
深夜の喜びだ。
21:20五右衛門。カレーうどん600円。
さて本日のシメはいつものように五右衛門だ。いがはここのさらりとしたカレーうどんが好きなのだ。確か
に鶴丸のカレーうどんは絶品かもしれない。だけどカレーうどんみたいなジャンクな食べ物にあの麺はうま
すぎるんだよね。カレーうどんには五右衛門の普通にうまい麺の方が気楽においしくて嬉しいんだ。

五右衛門のカレーうどんは
さらっともたれない。
とゆわけで本日は7軒11玉種物5つでしめて3170円にて打ちどめ!

2003年06月22日(日)

9:20大木戸。わかめうどん250円、れんこん70円。
早朝はもるてんさんと鳥見。その後、モルテンさんお奨めの大木戸に。昨日夜遅くの3玉がきいて、なんか
満腹気味なので、わかめうどんなどという健康に良さそうなものを頼んでしまう。でもレンコンがうまそう
でついお皿にとってしまう。やめりゃーいいのに・・・さてうどんだが表面ぬめぬめだがきっちりとした押
し返し。だしも癖がなくてよい。こんな時間に次々と地元客がやって来るのも納得だね。

大木戸は早朝の人気店。
09:50久米池うどん。ぶっかけ370円、すじ120円。
相変らずの弾力と伸びが本当に楽しい。口中に快感を振りまきつつ、胃袋に突進する。
だしがちょいとイマイチだけどまあご愛敬。

弾力と伸びが最高。

こってりとしたすじもうまい。
10:30赤坂。かけ120円。
葱をはさみで切るというので有名な店。おばちゃんはすごく面白いけど・・・麺が完全に死んでる。麺を持
ち上げると自らの重みで切れそうなくらい。さぬき以外でも標準レベル以下だ。かろうじてだしはうまいが、
それは大切なことじゃない。開店が7時だからかなぁ。しかしこの時間帯でこの出来だとこれからもうまい
麺を食べるのは無理なよーな・・・。

今回唯一のはずれ。
再訪できるかどうか。
10:50まえば。かけ小160円、ゆで卵磯部あげ90円、ちくわ磯部あげ80円、こんぶ天80円。
赤坂が予想外のはずれだったので近くのまえばで手堅くポイントをゲットしなくては。ここはうどんは普通
にうまいくらいだけど、種物とそれを引き立てるマイルドなだしがうまい。かけ小を頼んで、さて名物のゆ
で卵の磯辺あげを・・・あれ!?ないぞ。もう売り切れかよぉ。ちぇ、しょうがない。ちくわの磯辺あげと
昆布天でガマンしとくか。それでも諦めきれず支払いの時におっちゃんに「卵天、もう売り切れたん?」と
聞くと「いまちょうど揚がるとこ!」ということで、追加でそれももらった(^^;) うーん、ゆで卵天、うま
ひー。おっちゃん、あんがとー。まえばはこの気取らない雰囲気が好きなんだ。でもさすがに種物食べ過ぎ
だなー。


まえばは種物がうまい。

11:30山内。あつあつ小200円、ひやひや小200円、げそ天100円。
さて、昨日の暴食がたたり、早くも満腹状態(^^;)となると、普通にうまい程度で胃袋を埋めるのはもった
いない。となると混雑承知で有名店に行くしかない。っつーわけで、明日行く予定だった山内に。かなりベ
ストな時間帯なのでびくびくしてたが、着いてみると意外にもさほど混雑しておらず上の駐車場に止められ
た。ちょこっと並んでまずはあつあつ。いやー、相変わらずエッジのきいた麺とイリコだしが最高!つるつ
る度は田村の方が上だが、山内は固い中にもしなやかな弾力が魅力だ。媚びてないのにうまいのがすごい。
つぎにひやひやで麺を楽しむ。ひやひやだと麺の弾力はさらにアップし、エッジもさらに効いてくる。あつ
あつでも麺は良いし、ひやひやでもだしはオッケーなんだけどね。どちらも食べると楽しさ倍増なわけなの
である。大喰らいでよかったと思う一瞬だね(^^;)

だしがうまいあつあつ。

ひやひやは麺がうまい。
あつあつとエッジの立ち
具合の差がわかるだろうか。

山内宮武系のげそ天は
お菓子っぽいのが特徴。
さて夜はモルテン一家と活け魚料理に。めごちの天ぷらと刺身、タコ刺し、鯛刺し、タコの煮たのなどがう
まかった。
とゆわけで、本日は5軒6玉種物6つでしめて1840円なり。

2003年06月23日(月)

10:00中北。休業。
さて、昨晩はうどんじゃなかったので今朝は膨満感もなく快調だ。さて最初はアツアツのイワシ天時価!で
有名な中北に。やたらとわかりづらい路地を通って辿り着いてみると、なんと休業(;_;) 明日から開店する
そうでなんかずっと休んでたみたい。楽しみにしてたのにいきなりついてないなぁ。食べれないとわかった
瞬間胃袋が鳴ったのがかなすぃ・・・
10:20 山越。冷たいかけ小90円、山かけ50円、熱いかけ90円、ゆで卵天90円、きつね90円。
初日にあまりの混雑で諦めた山越もさすがに月曜のこの時間はガラガラ。嬉しいことに行列もない。つまり
お代わりを一緒に頼まなくても良いのだ。週末は混んでるんでお代わりを一緒に頼まなくてはならずにせわ
しなくて嫌なのだ。つくづく山越は平日に限る。さて、前回気に入った山かけから入ってみる。相変らず隙
のない麺で、つるつるぐいんぐいんしこしこ!重すぎずさりとて軽くもない。さぬきの理想系だな。隙のな
いぶん面白みはないが、それは贅沢というもの(^^;)一瞬で食べ尽くし当然おかわりだが、今度は熱いかけ
にいろいろトッピングしてみる。そういえば、ここで熱いかけって食べたことなかったな。冷たいのよりは
んなりと優しくなった麺も、充分しなり粘ってうまいうまい。さすがだ。やっぱはずせんな、ここは。

お気に入りの山かけ。
見よ!この麺のつや。

一転優しい熱いかけ。
10:50谷川米穀店。休業。
さて、次は谷川米穀店だ。これも週末は激混みなので平日にとっておいたのだ。しかし、辿り着いてみると
なぜか休業・・・第二第四日曜じゃねーのかよ!と思って昨年購入した「さぬきうどん全店制覇2002」を見
てみると「2002年1月から月曜定休に変更」・・・参照してたデータはPalmに登録してあったのだが、メン
テナンスしてなかった、っつーか、知らなかった。イタタタ。 
11:20やましょう。ひやかけ小(かけだし3+ぶっかけだし1)160円、ごぼう天90円。
さて、中北、山越と振られてまだまだお腹はすいてる。なので予備に取っておいたブレンドだしで有名なや
ましょうに行くことにする。まだ胃袋に余裕があるの冷たいのを食べることにする。だしはどうしようかな
と悩みつつ、かけだし3:ぶっかけだし1の割合でブレンドしてみるとまあいい感じ。さて麺だが、太くて
ごちっとしたこしのあるタイプ。重いというより力強い感じかな。けっこう好きなタイプだ。ちなみにここ
の天ぷらは宮武・山内系列だった。

やましょうの麺は力強い。
11:40宮武。あつあつ小270円、白天110円。
実は昨日昼過ぎに宮武の前を通ったのだが、その時は路地を越えて前の道まで並んでた。たぶん行列の長さ
は50mを超えてたのじゃないだろうか。今日はさすがにそこまでじゃないけど、店の前のベンチは満席。15
分ほど待って中に入り、さらに15分待ってようやくうどんが出てくる。ここはだしはいいんだよね。でもや
ぱし麺が重い。弾力と伸びがないんだ。特徴があって面白いけどこれだけ混んでると、毎回行かなくてもい
いかなぁと思ってしまふ(^^;)

だしはうまいが麺は重い。
12:30なかむら。釜玉大250円、ひやひや大200円。
土曜にあまりうまさに感動したので再訪。ここもさすがにすいててほとんど並んでない。それに初日はなか
った冷たいたいかけだしが今日はある。嬉しいねぇ。さらにうどんもちょうど茹で上がるというので、とり
あえずいわゆる釜玉を食べる。釜上げだとぐいんぐいん度はさらにアップ。色にだまされてつい薄口醤油を
入れすぎてしまったのでしょっぱめにはなってしまったがやはりうまい。おそらく宮武の後のせいだろうが
一際軽い印象が強い。さて次は冷たい麺に冷たいかけだし、宮武系列ならひやひやというやつだ。二軒も休
業してたストレス発散!といわんばかりにまた大を頼んでしまう(^^;)さすがに1軒4玉は新記録だ。っつ
かやっちゃいかんだろ。しかしそれにしてもうまひー。いがはやっぱこーゆーちょいと柔らかめでぐいんぐ
いん粘りつつ伸びるという麺が好きなんだな。ここの弱点はだしが薄いことかな。今度来た時は薄口醤油を
ちょっと足してみようっと。

なかむらの釜玉は
伸びが素晴らしい。

珠玉の冷たいうどん。
13:00がもう。ぬくい小100。
もう終わり!ということでなかむらで4玉を平らげたいがではあったが、せっかくの平日のベストタイムと
いうことでもったいないお化けが騒ぎ出した。仕方ないので、がもうに行ってみる。さすがに駐車場に空き
はあって、なんとか玉切れ寸前に滑り込む。しかし種物は売り切れで天かすと青葱のみ。まあいいか。んで
ぬくい小をずるっとね。あれ?なんか固いぞ。横を見るとrhino.さんも首をひねってる。聞いてみるとやぱ
し麺が固いという。だしの味はいいのだが麺がいつものしなやかさを失ってる。ゆで置きでのびてるっての
ならわからないではないけど固いってのはおかしいなあ。麺の条件が同じだとすると何が原因で固く感じた
のだろう。というわけでその理由を解明すべく4つの仮説を立ててみた(^^;)

仮説1:あげを一緒に食べなかったから。
    さぬきうどん界ナンバーワンのあげが七難隠していたのかもしれない。
仮説2:なかむらの後だったから。
    今までがもうは田村の後によることが多かった。田村といえばつるつるしこしこの代名詞でかなり
    固目の麺だ。一方なかむらといえば誰しもが認めるのびのびぐいんぐいん系でつまりは柔らかい麺
    の代名詞。今までは固い麺の後だったからしなやかに感じ、今回は柔らかい麺の後だったからごつ
    く感じたというわけ。
仮説3:食べ過ぎで舌が馬鹿になってるから。
    午前中で8玉とはいくらなんでも食べ過ぎ。まして死のうどんロード3日目である。そんな状態で
    はどんなうどんでも正当な評価は無理だろうという全くごもっともなお説。
仮説4:ただの出来のぶれ。
    100円なんだし、そんなに一定した品質は無理でしょ。うーん、これまた充分可能性が・・・(^^;)

真実はどうなんだろう。それを確かめるためには次回以降もさまざまな状況でがもうを訪れるしかない。
ともあれ、さぬきうどんの奥はまだまだ深いということか(苦笑)。

平日のがもう
すいてて嬉しい。

なぜか固かった麺。
さて、本日は5軒9玉種物4つでしめて1590円なり。
3日間の合計は、17軒26玉種物15個で6600円でした。種物食べ過ぎ・・・(^^;)


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