冬の網地島は、海鳥の楽園である。石巻港から1時間強という近距離にあるにも関わらず、海流の関係で外洋性の海鳥が陸地から見られる得がたい場所だ。 2月はウミスズメ類、3月はアビ類が多く見られる。 毎年3月の春分の日近辺に日本野鳥の会宮城県支部の一泊探鳥会が開催されるが、人気は高く、他県からの参加者も多い。 |
:集合場所の目安
(1)JR:JR仙石線で石巻まで。そこからタクシーで15分ほどで網地島ライン乗船場まで。 |
(2)車:三陸縦貫道を使えば、仙台市内より1時間ほど。石巻河南ICが最寄である。 事務所の付近は駐車スペースだが、詳しくは係員に聞こう。 |
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黄色い線は航路です。
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乗船場から港のカモメ類を見渡そう。ウミネコやオオセグロカモメに混じってシロカモメ、ワシカモメなどがいることもある。 |
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石巻港〜田代島航路では、3月はハシジロアビが出るので注意しよう。クロガモやウミスズメは珍しくない。 |
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黄色い線は航路です。
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田代島の大泊港〜仁斗田港間の筏の上は、シノリガモが多いし、比較的近くで見られる。2月ならば島の樹上にオジロワシなどの猛禽も期待できる。 |
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赤い線は参考の探鳥ルートです。
総論 | 海岸から見られる海鳥としては、カイツブリ類、ウミアイサ、ウミスズメ、クロガモ、シノリガモなどは随所で見られる。オオハム、マダラウミスズメ、カンムリウミスズメ、ウミバト、ケイマフリなどが見られることもある。 岩壁にはウミウ、ヒメウなどが多いが、チシマウガラスがいることもある。 島内では、どこも条件はほぼ同じなので、ポイントのみ記すことにします。 |
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【網地浜港】船を下りて正面の階段を上ると定宿の「木村旅館」がある。部屋の窓からはシノリガモ、ウミスズメが見える。荷物を下ろして北部探鳥に出発。 |
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【池の浜】98年にはケイマフリ冬羽など。 |
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細い山道を登って行く。島内は小鳥はあまり多くない。イソヒヨドリ、カラ類、ベニマシコ、マヒワなど。 |
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【波入田浜】本道から未舗装の道へ。下りきって右へ。切通しから海岸に出られる。 |
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【石堂浜】波入田浜の先の沢沿いの道を抜けると、玉石の浜が広がる。 99年にはオオハムを至近距離で堪能した。 |
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【粟ガ崎】入り口は廃屋の脇を入るがかなりわかりづらい。松林のなかの細い小道を進んでいくと、時折海上を透かし見られる。また、先端の岬では下に降りられる。(ここもわかりづらい・・・) 99年にはクロガモの群れに混じってケイマフリ冬羽。 一日目はここで終了。宿に戻り恒例の夕食前の宴会が始まる(^◇^;) |
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【立ガ崎】朝食前は神社の先の岩壁から海上を探鳥。 98年にはオオハム、99年にはウトウなど。 |
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島を縦断しようやく港から海上を探鳥。98年にはウミバト。 |
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【ドワメキ崎】岬の上なので、海上の見晴らしは良いが、少し遠い。しかし鳥が出れば昼食も旨い(^0^) 98年にはカンムリウミスズメ、99年にはチシマウガラス、マダラウミスズメなど。 |
2月はいうに及ばず、3月も風は強く、とても寒いため、防寒防風には充分留意してください。 |
宮城県支部の一泊探鳥会では、2日目は荷物を持って島の北端から南端までを歩くので、荷物の軽量化を図るべきでしょう。 |
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本ページに掲載のすべての地図データは、「MapFan IV」に収録のデータを使用しております。 |