2004年夏季 北海道中部地方のトラフズク
発見!!
このトラフズク一家は6月上旬に偶然見つけ、その後約1ヶ月に渡って観察することができました。偶然だったのでいつやってきて、いつ雛が生まれたのかなどははっきり知ることは出来ませんが、少なくとも本州よりも育雛状態は早くないです。で、6月13日頃にやっと1羽(〜2羽?)が巣立っていたようで、一般的な抱卵期間26日を考えると、数週間は巣にいるだろうから、成鳥がやってくるのはだいたい4月くらいでしょうか。
トラフズクの営巣記録は今年こそ札幌市で1例ありましたが、なんとも約10年ぶりらしいです。ということは今年は特別多かったんでしょうね。
観察記録!
6月14日
雛が「チィー」と甲高い声を上げて鳴く。成鳥は1羽を視認で、巣立ち雛は1羽か2羽のようだ。
6月18日
夜に本格的に観察。成鳥は1羽確認。巣立ち雛は3羽以上はいそうで、この間と同じような声で鳴き、親は周辺の人々を警戒してるのか、「ウォ」などと鳴きながら、雛のいる場所へ飛来。餌は不明だが、ある程度一定の間隔で飛来している模様。
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警戒中?の親
6月19日
夜の観察。成鳥は2羽で、成鳥が来ると雛はよく鳴くようで、木の上でばさばさやってた。
6月20日
早朝からの観察。巣立ち雛はなんとなんと5羽!周辺にはムクドリやらヒヨドリやらハクセキレイやらカワラヒワやらいろんな小鳥の羽が散らばってる。ってことは主食はネズミではなく小鳥なのだろうか?
カワラヒワやスズメの羽
巣立ち雛
雛はまだ綿羽に被われていて羽も伸びきっていないよう。枝移りを結構行い雛はまだ余裕で飛べない。。
7月3日
雛3羽。
雛5羽と親?1羽がいたっぽい。飛べるようになってって、場所も数百メートル移動してた。移動跡の地面にはなんとなんとキジバトの羽までもが散らばってって、他の小鳥の羽毛も散らばってった。それでもまだ少しだけ綿羽が残っている。
しばらく見てたらすやすや居眠りを始めた。また来年来てください。