長都沼周辺


※ ここでの探鳥地紹介は “ BIRDER SPECIAL-日本の探鳥地、北海道編 ” で筆者が紹介したものの補足が目的です。
  場所などの地図は記さないので、本と照らし合わせて見るのが良いと思います。

ここでは、探鳥地についてというよりも観察者のマナーについて書きたいと思います。


沼の様子 06年4月2日

観察者のマナー

ここ数年、当地へ訪れる観察者が非常に増えています。残念なことに、それに伴ってマナーの悪い観察者が増
てきてしまいました。
当地での観察は沼の岸辺に近づき過ぎないようし、沼で休むガンやカモを脅かさないようにしましょう。
水位低下・水面減少のために塒入り時は水面に近いところに人がいると、ガン類が安心して降りられない光景も
よく目にするようになってきてしまいました。岸辺にむやみに近づかずに、観察は車内ややぐら、またはスペースの
あるところで静かに観察するようにしましょう。
また、観察者で、沼の底(縁)に降りる人がいたり、写真撮影時にストロボをたくような人もいるようですが、このような
行為は沼で休む野鳥を大いに脅かしてしまいます。絶対にこのような行為は止めましょう。

さらにこれは自分が体験したことでもあるのですが、誰かが鳥を観察している最中に目の前を無神経にもずかずか
歩いて沼で休息しているガン類を飛ばして、さらに自分達が飛ばしたことにも気づいていない信じられないような
ウォッチャー(写真屋?)が希にいるのですが、これは鳥にも人にもかなり迷惑です。鳥が一番ですが、鳥ばかり
でなく周りの人にも気を使ってください。

また、まだトラブルなどの話は聞いていませんが、付近の農地、農道は農家の方の大切な職場です。
車で踏み荒らしたり、勝手に踏み入ったりしては絶対にいけません。



観察スペース…車の中から見るのが良いです。

車外に出て、人の姿が見えるとガンが警戒して安心して降りられません。また車を駐車する場合も沼を
車のライトで照らすことはやめましょう。沼で休む野鳥のためにも、これより前の岸辺に下りて見るのは
やめて欲しいものです…。

沼のこれから

05年秋から、千歳川の浚渫工事の影響で、長都沼の水位が低下してしまいました。そのため、ガンカモ類が
降りられる開水面が大幅に縮小し、ガン類の渡来にどのように影響するのか注目されましたが、05年秋、06年春は
水面が少なかったのにもかかわらず、結果的に比較的まとまった数が渡来しました。
しかし、これからのガン類の渡来はまだどうなるのかわかりません。


開水面が減った沼 06年4月2日


水がある沼 04年3月27日